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(20)カワラナデシコ(ナデシコ科)

カワラナデシコ画像

君が家につづく河原のなでしこにうす月さして夕となりぬ     与謝野晶子

 ナデシコのしなやかで細い茎や花弁の先の切れ込みが美しいピンクの花は、日本人のだれからも愛されてきました。昔から歌に詠まれ、絵に描かれ、そして別名の『大和撫子』は、優しく愛らしい日本女性の美称になった時代もありました。
 秋の七草の一つですが、早咲きのものは5,6月から咲いています。昔は、カワラナデシコの名前のように、河原や日当たりのよい草原にいくらでも見かけられたものですが、女性気質の変化のせいか、文字どおり『大和撫子』不足の状態です。しかし、全く絶滅したわけでもありません。この近辺の山野でも、人目につかない岩場やがけ地につつましやかに咲いているようです。また、意外なことに山中の道路造成地などで、侵入してきた帰化植物と競合していることもあります。