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(33)オトギリソウ(オトギリソウ科)

オトギリソウ画像

 真夏の草原で見られる黄金色のこの花は、一日だけ、しかも太陽の輝く日中だけ花を咲かせます。
 オトギリソウの名は、花山天皇の時代、鷹匠の晴頼という者が、この草を鷹の傷をなおす秘薬としていたのを、弟が他人に漏らしたので、怒って斬り殺した『弟切草』伝説に由来します。花や葉を陽に透かして見ると、黒く細かい油点があります。実際はこの黒点は赤い色素であり、葉をつぶすと血のような色がにじみ出ます。西欧でも、十字架上のイエスの血がこの草にかかったとして『キリストの奇跡の草』として、悪魔をはらって万病に効くと信じられて『悪魔はらい』などと呼ばれてきました。
 オトギリソウ属は、東洋、西洋ともに薬用にされてきました。葉汁は打撲傷や切り傷。せんじ汁は止血やうがい薬。入浴剤はリウマチ、痛風、神経痛に効くといわれています。最近の研究でも、殺菌作用のある物質が発見されています。