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(12)ウツボグサ(シソ科)

 

  紫はこまやかなれや日はたけて草生にまじるうつぼ草の花     藤沢古実

 この花の名前は、矢を入れる靱(うつぼ)に花穂が似ているので名付けられました。
 北毛青少年自然の家のグラウンドの周辺など、日当たりのよい草原に好んで群生しています。6月下旬から8月まで、松ぼっくりのような花穂の下から上へと紫色の唇花を咲かせていきます。
 また、花が枯れて黒っぽくなってもそのままいつまでも立ち続けるので、『夏枯草(かこそう)』の別名があります。これは漢方薬名でもあり、乾燥した花穂を利尿薬に用いるそうです。この個性的な姿から、地方名もいろいろ伝わっています。巫女(みこ)の鈴、虚無僧(こむそう)草、蛇の枕、つちのこ草、蜜花、吸い花等があります。
 シソ科植物の特徴の一つに、唇形の花があります。これは、花冠の上唇は花粉が雨でぬれないための覆いとなり、下唇は花粉の運び屋である虫たちの足場となるような便利な構造になっているのです。