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(5)ヤマボウシ(ミズキ科)

ヤマボウシ画像

 「山法師」と名付けられたのは、白い総苞片(花びらではありません)を坊さんの頭巾(ずきん)に見立てたからです。別名の「ヤマクワ」は、秋に赤く熟して食べられる実を桑の実になぞらえたからでしょう。また、吾妻地方ではボクノキ、マイダマノキと呼ばれるのは、小正月飾りのマユダマ(繭玉=団子の一種)を挿すボクにしたからだと言われています。豊作、豊蚕を願う大切な農業行事に、水平に枝を張り出すヤマボウシが一役買っているのです。
 最近、街路樹や庭木として植えられているハナミズキは、正しくはアメリカヤマボウシと呼ばれる外国産のものです。日米親善のためワシントンに贈られた桜の返礼に、大正4年日本にきた植物です。ルーツは同じ姉妹関係にあるこの花たちは、長い時代を東西に別れて暮らす間に、花(苞)は十字手裏剣形と四つ葉のクローバー形に、実は丸いイチゴ形ととがったドングリ形に、それぞれ変わってしまいました。