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(18)ヤマホタルブクロ(キキョウ科)

ヤマホタルブクロ画像

蜜月を蛍袋の花でさす     中村草田男

 北毛青少年自然の家周辺の路傍や林縁に、ヤマホタルブクロが淡い紅紫色のちょうちん型の花をつり下げるのは、梅雨空の頃です。この『火垂(ほた)る袋』とはちょうちんの昔の呼び名である、という説があります。また、昔の子どもたちは、この花の中にホタルを入れて遊んだそうです。それだけ身近な花だったのでしょう。その証拠に、トッカンバナ、チョウチンバナ、フウリンソウなどの方言で親しまれています。
 ホタルブクロとヤマホタルブクロはよく似ていますが、ヤマホタルブクロはがく裂片が卵状三角形をしていて下部の縁が反らないことと、全体に毛が多いのが特徴です。草丈は30〜60cmほどありますが、環境条件の厳しい山の上などでは、10cmにも満たないものを見かけることがあります。でも、いくら小さくてもちょうちん(花)の大きさは同じです。その姿は、実にけなげに見えます。