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(39)ユウスゲ(ユリ科)

ユウスゲ画像

  知らずしてうれひすくなき日々があり いま夕菅の黄ににじむ雨     森村浅香

 その名前のとおり、夏の日射しの弱まる夕暮れ時から咲き始め、翌日午前中にはしぼんでしまう一夜花です。花の色は、日盛りに咲くニッコウキスゲやヤブカンゾウなどの燃えるような黄橙色や赤橙色とは異なり、淡く涼やかなレモンイエローです。ほのかな香りも漂わせ、憂愁佳人の風情があります。この花の色から、別名キスゲとも言います。
 キスゲ属は、英名もデイ・リリーです。同じ一日花の短い命なら、あなたは昼咲き?それとも夜咲き? このあたりにはないエゾキスゲのように、夕方咲き始めて翌日の午後まで咲き続ける昼夜咲きという方が、現代人好みでしょうか。
 30年前にはこの辺りの草原にいくらでも見られたユウスゲも、今や榛名山の沼の原の群落とこの北毛青少年自然の家で保護されているもの以外には、見かけることはまれになってしまいました。