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四季の植物ウォッチングガイド
「北毛青少年自然の家」周辺の季節の花

4.冬の花


冬木の芽 とがりおのおの天を指す     安藤 柚青

 11月に入ると花も減り、草もみじの中にリンドウやヤマラッキョウの花をたまに見かける程度です。鮮やかな紅葉を見せた木々も落葉を急ぎ、たかやま高原は冬を迎えます。そして、遠景の谷川岳や三国連山も雪雲に覆われることが多くなります。
 やがて、雑木林の厚く敷きつめられた落ち葉の上に、雪が舞い始めます。もうこの頃になると、フユノハナワラビや『忍冬(にんどう)』と呼ばれるスイカズラも雪に埋もれてしまいます。
 北毛青少年自然の家の仕事始めは、職員総出の雪かき作業です。雪の多い時は、カンジキでも履かなければ林の中には入って行けません。一見、何もない雪の雑木林ですが、無数の足跡からノウサギやタヌキの活動が想像できます。そして、灌漑池はオシドリの群れなす別天地となります。
 ところで、人は『何もない冬枯れの林』と言いますが、本当にそうなのでしょうか。ミズキの枝を切ると、透明な樹液がしたたります。アブラチャンの枝を折ると、メンソールのような匂いが鼻をつきます。ダンコウバイには、ふくらんだ花芽がもうついています。冬の雑木林は、花もない、葉もない、何もない世界のようですが、本当は、新しい葉もある、新しい花もある、すべてが内蔵されている世界なのです。何も見えないのは、私たちが何も見ようとしないからなのかもしれません。
 あなたには、もうすぐ来る春が見えますか。渡り鳥たちには、遠くシベリアの春がもう見えているのかもしれません。

1.コナラ

2.アブラチャン